11月24日、無事に 星空保護区®シンポジウム「八重山の夜空から宇宙を見つめよう」 開催することができました。当日はこれ以上にないほどの晴天に恵まれ、夜遅いイベントにも関わらず60名ほどの方に参加いただき大盛況!

電波天文学がご専門の平松正顕さんによる最先端宇宙研究のお話に会場のみなさんも釘付け。観測技術の向上が研究開発を後押しする一方で、今や生活に欠かせない光や電波が天体観測に悪影響を及ぼすこともあり、仲良く利用できるよう調整するのが平松さんのお仕事。電波は目に見えませんが、光については人工照明が暗いはずの夜を明るくすることで、天体観測はもちろん生態系など様々なところに影響が及んでいます。
第一部では、野生生物保護センターの桑原さんに生態系への光の影響についてお話を聞き、夜行性生物はもちろん、昼行性生物も実は影響を受けていたり、夜行性生物が昼行性に進化するなど、様々な生物に影響があることがわかりました。
日本に住む70%の人が天の川を見られない環境に住み、世界的に見ても毎年約10%ずつ明るくなっているため、暗い夜空が保全されている場所は今後ますます希少になっていくと考えると、すぐにでも意識と行動を見直すことが大切です。
ちなみに、昨今急速に増加しているスターリンク衛星などの小型衛星。25年11月現在、打ち上げ済みの衛星は約8,600基ですが、42,000基まで増やす計画とのこと。もちろんスターリンク以外にも人工衛星はあるため、2030年代には人工衛星の数は現在のおよそ10倍、10万機に達すると予測されています。人工衛星は太陽光を反射して肉眼で見える明るさになるため、将来的には星よりも人工衛星の方が多くなることも。。。何ごともテクノロジーの進化と共存していくためにはコミュニケーションが必要ですね。
講演後はたくさんの質問も寄せられ、平松さんと参加者の活発なやりとりで会場はさらに盛り上がりました!

宇宙のナゾに迫る興味深いお話の後は、実際の夜空で宇宙を見つめる星空観察会。これ以上ないほどの晴天にびっしりと輝く星々。西表島の奇跡的な環境には平松さんも素晴らしい!と感嘆されていました。さらに素晴らしいことには、美しい夜空が育んだ島の文化が音に紡がれ脈々と受け継がれていること。友利宇宙さんの歌声で、とぅばらーま・まざかい節・てぃんさぐの花の紹介、虫や鳥の声と合わさってなんとも言えない心地よい時間となりました。

↑イベント後の夜食会。撤収作業終わって残ったメンバーと平松さん(中央)。すでに時計の針が!
翌朝はうって変わって北風と小雨降る空模様。。高速船に飛び乗って平松さんと前泊町長を表敬日訪問し、イベントの報告を行いました。

今回のイベントで宇宙の面白さや、星空を実際に見られる環境を守ることの大切さを参加者と共有できたことをお伝えし、前泊町長も終始笑顔で報告を聞いていただきました。そして「星空が町民の誇りになれば嬉しい。同時に島の文化を発信できる点も素晴らしい。ぜひ他の島でも実現できれば」と述べられました。
今回講師を務めていただいた平松さんと桑原さん、そしてイベント開催に向けてサポートしてくださったすべての方々にお礼を申し上げます。

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